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【体験談】一人っ子の実家片付け・売却の実際の流れや費用まとめ

実家の片付けや売却は、誰にとっても負担の大きい作業です。


特に一人っ子の場合は「判断も作業もすべて自分ひとりで背負う」状況になりやすく、体力・時間を要し、精神的にも大きなプレッシャーがあり気が重いですよね。

実際に一人っ子の私の夫が実家売却・片づけを一人で行いました。期間は約8か月・費用は計119.6万円かかり、身体的・精神的にとても大変な期間でした。

この記事では、一人っ子が実家を片付けて売却するまでの具体的な手順や費用、効率的に進める方法を体験談をもとに解説します。

実家の売却・片づけで悩んでいるあなたの参考になれば嬉しいです。

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なぜ一人っ子の実家片付け・売却は大変なのか

実家の片付けは、誰にとっても心身ともに負担の大きい作業です。特に「一人っ子」の場合、その負担は一層重くなります。

ここでは、なぜ一人っ子の実家の片付け・売却が大変になるのかをまとめています。

一人で全ての判断と作業を背負う

兄弟がいれば相談や分担ができますが、一人っ子はすべて自分で決めて実行しなければなりません。

特に「何を残すか」「何を捨てるか」の判断は時間がかかります。

思い出と向き合う心理的なハードル

アルバムや家具を前にすると、「これを捨てていいのか」と葛藤が生まれます。

兄弟と相談できず、一人で実務を進めながら感情と向き合うことが求められ、負担となってしまいます。

相続・不動産手続きも一人で対応

実家の片付けに加えて、相続登記や不動産売却の手続きも必要です。

専門的な知識が必要になる場面が多く、ひとりで抱え込むとストレスが大きくなります。

「一人で全部やるのは大変で当たり前」と理解するだけでも、少し気持ちが軽くなりますよ。

実家の片付けを始める前に確認すべきこと

片付けに取りかかる前に、次のポイントを押さえておきましょう。

親の意向や相続人の確認

親が健在であれば、まず本人の意向を尊重することが大切です。

「まだ使いたい物」「捨てていい物」を確認しながら進めると後々のトラブルを防げます。

すでに相続が発生している場合は、自分が唯一の相続人であることを戸籍などで確認しましょう。

相続登記や名義変更の有無

親が生きている間に実家を売却する場合、親が所有者(名義人)であるため、親の同意を得て親が売却手続きを行うのが原則です。

親が亡くなった後に売却する場合に必要なのが「相続登記」ですが、親が生きている間に売却すれば、相続登記は不要です。 

売却か賃貸か、今後の方針を決める

片付けの目的を明確にすると作業が進めやすくなります。

売却を目指すのか、賃貸として活用するのか、それとも維持するのか。目的によって片付け方や業者の利用方法も変わってきます。

実家売却・片づけの流れ【一般的な流れと実際の流れ】

実家売却・片づけの一般的な流れと、実際に売却した我が家の流れをまとめました。

一般的な流れ

実家の売却・片づけは一般的に、

  1. 不動産業者の選定・媒介契約
  2. 片づけ・必要書類準備
  3. 売却活動(広告・内覧・交渉)
  4. 売買契約・手付金受領
  5. 片づけ完了・ライフライン停止
  6. 決済・物件引き渡し
  7. 入金・税金処理

という流れで進みます。

ポイントは、片づけと売却活動を並行して進めることです。そうすれば無駄な時間を減らし、スムーズに売却・入金までたどり着けます。

私の実家売却・片付けの実際の流れ

私は不動産会社に査定を依頼してから売却まで、約8ケ月かかりました。その時の実際の流れをまとめてみました。

背景:頼れる親戚や兄弟がいない一人っ子。父親は他界し、実家に一人暮らしの母親が施設に入って2年以上経過。母親が自宅に戻れる見込みもなく、実家じまいをすることに。

STEP
ネットで不動産会社を選定

ネットから複数社に査定を依頼。

提示された査定額だけでなく、担当者の対応や売却プランも比較して選定しました。

手数料は変わりなかったので、担当者の人柄を見て1社と選任契約を結びました。

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STEP
最低限の実家の片付け・整理

我が家はリフォームはせず、その分価格を下げて売りに出しました。

内覧時に印象を考え、清潔感のある部屋にするため掃除や整理整頓をしました。

STEP
売却活動の開始

不動産会社が販売価格を設定し、広告・ポータルサイトに掲載されました。

実家が遠方のため、内覧は不動産業者に鍵を渡して立ち合ってもらいました。

いつ内覧したかや広告の閲覧数など、売却活動の報告が定期的に郵便で送られてきたので安心して任せられました。

STEP
半年後に購入希望者が現れ、売買契約を締結

物件が中々売れないため、100万円値下げをしたら購入希望者が現れました。

条件が合って 売買契約を結び、手付金のを現金でもらいました。

STEP
引き渡し準備

施設から実家まで介護タクシーで母親に来てもらい、施設の持ち帰りたい物(仏壇など)を選びました。

私も思い出の品(アルバムなど)を持ち帰り、それ以外は処分のため、業者に撤去してもらいました。

ハウスクリーニングは買い手がするから不要と不動産会社に言われたので、していません。

STEP
郵便物・ライフライン停止と業者による荷物の撤去

退去日に合わせて、電気・ガス・水道などのライフラインの停止の連絡をしました。

業者による荷物の撤去は、不動産業者に立ち会ってもらいました。

郵便物の住所変更や停止の連絡が予想以上に多く大変でした。

事前に住所変更や停止の処理をしていた方が、退去時はスムーズです。

STEP
決済・物件の引き渡し

買主から残代金を受け取り、同時に 登記手続き(所有権移転) を行う

鍵を引き渡して売却完了

ここまで約8カ月かかりました。

STEP
入金・税金関係の処理

売却代金が自分の口座に入金され、仲介手数料や不用品回収費用を支払いました。

売却益があれば翌年に 譲渡所得税の確定申告 が必要です。(3,000万円特別控除あり)

我が家は、購入額より売却額が低かったので、税金はかかりませんでした。

一人っ子だからこそ知っておきたい!実家売却・片づけの効率化のコツ

一人っ子が実家を片付けて売却する場合、「すべて自分で抱え込む」ことになりやすいため、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。

効率化のポイントは “自分でやる範囲を最小限にする” ことと、“任せられる部分はプロや仕組みに頼る” ことです。

効率化のコツまとめ
  • 作業は小分けに進める
  • 大型処分や売却はプロや一括査定に任せる
  • 書類は最初にまとめる
  • 遠距離なら鍵預け・オンライン契約を活用
  • ライフライン停止は「片付け直前」か「売却時」に。オンラインで済ませる

これらを実践すれば、一人っ子でも無理なく実家の片付け・売却を進めることも可能です。ここでは実務的に使える効率化のコツをまとめます。

小さな単位で作業を進める

実家全体を一気に片付けようとすると途方に暮れてしまいます。


「1部屋ごと」「1棚ごと」など小さな単位に分けて作業することで、達成感を積み重ねながら進められます。

「残す・処分・保留」の3分類ルールを徹底

片付けの停滞を防ぐには、最初からルールを決めておくのが効果的です。

  • 残す:写真・重要書類・形見
  • 処分:古い家具や劣化した日用品
  • 売却:家電・ブランド品・貴金属
  • 保留:判断に迷うものは一旦箱にまとめ、後で再チェック

この方法なら、迷いで作業が止まるのを防げます。

大型家具や家電はプロに任せる

タンスや冷蔵庫などの大型品を一人で処分するのは非現実的です。


整理業者に部分的に依頼すれば数万円で対応可能。安全かつ短時間で片付けが進むので、精神的にも安心感が得られます。

不動産は一括査定サービスで比較し、相性の良い業者をみつける

不動産会社を1社ずつ回って査定を取るのは非常に手間がかかります。


【不動産一括査定のリビンマッチ】を使えば、複数社の査定を一度にまとめて依頼できるため、時間と労力を大幅に削減できます。さらに「どの会社が高く売れるか」も同時に比較でき、納得度の高い売却につながります。

私は最終的に、話し方の雰囲気が良い不動産業者を選びました。

高く売れるかも大事ですが、売れるまで長い期間コミュニケーションが交わされるので、相性がいい担当者を選ぶことが大切です。

書類を先にまとめる

片付けの中で最優先すべきは、権利証・登記簿・固定資産税の納付書などの重要書類です。

これらは売却や相続に必要な物なので、先にまとめておくと後の手続きがスムーズになります。

実家が遠方にある場合の工夫

実家が遠方にある場合、何度も現地に通うのは非効率で労力を使います。

  • 整理業者に鍵を預ける:立ち会い不要で片付けが進む
  • 不動産はオンライン契約を活用:最近は査定から契約までオンラインで対応可能
  • 郵送や宅配で書類・形見をやり取り:現地に行かずに必要物を確保できる
  • 現地サポートサービスを利用:地域密着型業者なら代行してくれることも

遠距離の場合こそ「人に任せる」選択肢を使うのが効率化のカギです。

我が家の場合は、実家が電車で1時間半の距離でした。

内覧や整理業者の片付けの時は、不動産会社に鍵を預けて立ち合ってもらいました。

電気・ガス・水道などライフラインの停止を効率化する方法

実家を売却・片付ける際には、ライフラインの停止も忘れてはいけません。

停止のベストタイミング

  • 片付けが終わる直前まで残しておく:掃除や廃棄に必要なため
  • 売却契約が決まったら停止日を予約:引き渡し時に通っているとトラブルになる

→基本は「片付け完了直前」か「売却決定時」がベストです。

効率的に進めるコツ

  • オンラインや電話で解約:ほとんどの会社は現地に行かなくても手続き可能
  • 事前に停止予約:○月○日で停止と伝えれば、自動で処理される
  • まとめてリスト化:電気・ガス・水道を同じ日に連絡すれば漏れを防げます

私は不動産会社に相談したことで、ライフライン停止の時期も一緒に調整でき、余計な手間をかけずに済みました。

心理的負担を減らす工夫

効率化は実務だけでなく、心理面の工夫でも進めやすくなります。

  • 「完璧に片付けなくても売却できる」と知る
  • 思い出は写真やデータに残して罪悪感を軽減
  • 「全部自分でやらなくてもいい」と割り切り、業者に頼る

【実際の費用と売却額】一人っ子が実家の片付け・売却のためにかかったお金

一人っ子が実家の売却・片づけにかかった費用

母親の施設入居をきっかけに実家(築29年、3LDKマンション)の売却・片づけを行いました。かかった費用は計119.6万円でした。

内訳と売却額は以下になります。

  • 売却・片付け期間:約8か月
  • 業者費用:不用品回収28.6万円
  • 売却費用:仲介手数料87万円、収入印紙代1万円
  • 売却額:査定2,450万円 → 実際の売却額2,350万円
  • その他費用:介護タクシーで施設に荷物運搬→3万円

作業中は「一人で決めなきゃいけない重さ」を感じましたが、不動産一括査定サービスで比較できたこと、不動産・整理業者に任せたことで安心して進められたことが大きな支えになりました。

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まとめ:一人っ子の実家片付け・売却は自分ですべてを背負いすぎないのがカギ

一人っ子にとって、実家の片付けと売却は肉体的にも精神的にも大きな負担です。しかし、すべてを自分一人で抱え込む必要はありません。

  • 作業は小さな単位で進める
  • 必要な部分は業者や専門家に頼る
  • 思い出は写真や形見として残す

この3つを意識することで、心の負担を軽くしながら効率的に片付けと売却を進められます。

「一人だからこそ不安」という気持ちは自然なこと。抱え込まず、仕組みやサービスを活用して、自分のペースで前へ進んでいきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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