※クリックすると読みたい場所に飛びます
樹木葬と海への散骨、どちらが子どもに負担をかけずに済むのか、家族や自分に合っているのか悩みますよね。
我が家では父のお墓を樹木葬と散骨で悩んだ結果、「子どもたちに迷惑はかけたくないけど父と同じ場所に入りたい」という母の想いで、樹木葬を選択しました。
樹木葬にしたことで、従来のお墓の3分の1の費用で済み、永代供養もついているので子どもの立場である私自身、安心することができました。
しかし、樹木葬には交通の便が悪い場所にあったり、管理費がかかることもり、費用や負担をおさえるなら散骨の方が良いと感じました。
この記事では、樹木葬と散骨の違いやどんな方におすすめか、体験談を含めて書いてあります。
ご自身や家族に合ったお墓が見つかるよう、参考になれば嬉しいです。
・終活ライフケアプランナー/看護師
・父のお墓をどうするか、1年以上悩んで調べた経験から、散骨や手元供養の様々な疑問について発信しています。
樹木葬と散骨の違いって何?
樹木葬 | 散骨 | |
---|---|---|
費用 | 10~100万円 | 5~30万円 |
墓標 | 樹木や草花 | なし |
年間管理費 | 5,000円~20,000円 管理費がない場合もある | なし |
お参りができるか | 共同スペースや 埋葬場所の近くで可 | 業者によって散骨区域を 法要クルーズできる |
費用や管理コストの違い
海に散骨する場合は、5~30万円が相場です。代理散骨にするかや家族で乗船して散骨するかなどで費用が変わっていきます。散骨の場合、管理費はかからないところがほとんどです。
墓標の違い
樹木葬の場合、墓標はシンボルツリーや草花になります。
海に散骨する場合、墓標はありませんが散骨をした場所の経緯・緯度、時間を記録した証明書を発行してくれる業者もあります。
樹木葬・散骨が終わった後の違い
樹木葬は埋葬場所の近くや、共同スペースでいつでもお参りができます。
海への散骨の場合は、近くでお線香をあげることができませんが、手元供養として遺骨の一部をそばに置いたり、「法要クルーズ」や「メモリアルクルーズ」で会食をしながら散骨した海域をクルージングして故人に会いにいくことも可能です。
\口コミ高評価!安心して依頼できる海洋散骨業者/
樹木葬と散骨のそれぞれのメリット・デメリット
樹木葬のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・一般的なお墓と比べて費用が安い ・後継者の負担が減る ・永代供養があり安心 | ・遺骨が取り出せない場合がある ・親族の理解が必要 ・管理維持費がかかる場合がある |
樹木葬は、一般的なお墓と比べて費用を約3分の1におさえられます。後継者の不安や負担も減り、永代供養も行うので安心できるでしょう。
樹木葬を探す時には、アクセスや草花などのお墓周囲のお手入れ状況、生前予約の場合は生存中の管理コストを確認しておくと安心です。
海洋散骨のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・維持管理費が不要 ・一般的なお墓に比べて費用が安い ・後継者の負担が減る ・船で会食や故人の好きだった 音楽を流してお別れができる | ・遺骨を取り出せない ・親族の理解が必要 ・天候に日程を左右される |
まずデメリットとして、海への散骨は近年増えていますが、まだ一般的ではないため親族の理解が必要になります。
遺骨を取り出すことができないので、すべての遺骨を散骨するのが寂しく感じる方は、遺骨の一部を手元供養として残しておくのがいいでしょう。
また、天候が悪いと出航できないこともあるので、依頼業者に悪天候時の対応や安全のためどんな船に乗船するのか確認しておくのが安心です。
メリットは、他の供養方法と比べると費用や管理コストをおさえられます。船上で故人の好きだった音楽を流したり会食をしながらお別れすることも可能なので、自分たちらしいセレモニーを実現できます。
安心して依頼できる海洋散骨業者については、こちらの記事にまとめているので参考にしてください。
【体験談】父のお墓を樹木葬か散骨で悩んだ結果
我が家では、樹木葬と父と母の思い出である沖縄の海への散骨にするかでしばらく悩んでいました。
ここでは、樹木葬を選んで実施するまでの流れや実際にかかった費用についてお伝えします。
我が家が樹木葬を選んだ3つ理由
我が家が最終的に樹木葬を選んだ理由は、
- 子どもたちが都会に出ており、お墓の後継者がいない
- 子どもたちに墓じまいなどの負担をかけたくない
- 夫婦で同じ場所に入りたい
の3つです。
母と父の思い出のある沖縄での海洋散骨も検討したのですが、最終的に母が夫婦で同じところに入りたいと樹木葬を選びました。
樹木葬の場所探し~納骨までの流れ
複数の樹木葬を実際に見学し、決定しました。
入金後、墓地使用許可証を受け取ります。
火葬場から受け取った埋葬許可証を、樹木葬の管理者に提出します。
私たちの場合、代表者2名が実際に埋葬を行い他の親族は共同スペースからの見学でした。
お坊さんがお経を唱え、お線香をあげて終了となりました。
共同スペースからお線香をあげてお参りをしています。
私たちが選んだ樹木葬は、永代供養込みでその後の管理費の支払いもなく、
母が亡くなったら父と同じ場所に入ることになっています。
実際にかかった費用を公開
我が家は父母の地元東北の集合型の樹木葬を利用しました。
費用は夫婦2人分、永代供養込みで約55万円でした。
母が生きている間の管理費もなく、残された子どもにかかる費用負担はありません。
従来のお墓をたてると150万前後しますが、樹木葬でだいぶ費用を抑えることができました。
管理費は支払った料金に含まれています。合祀型の樹木葬だと管理費がかからないことが多いみたいです。
【体験談】樹木葬を選んで失敗・後悔した3つこと
- 目の前でお線香をあげられなかった
- 子どもが住んでいる地域の樹木葬でも良かった
- 完売している場所が多く、早めに探せば良かった
目の前でお線香をあげられない
我が家が選んだ樹木葬では、父が眠っている目の前ではなく共同スペースでお線香をあげるスタイルのため、目の前でお線香をあげられませんでした。
「父が眠っている場所はあの辺かな」と感覚でお参りをしているので少しさみしい感じがあります。
共同ではなく、目の前でお線香をあげられる樹木葬もあります!
\個別にお参りができる!庭苑のような樹木葬/
公式サイトはこちら
「スタッフや住職の対応がいい」との声があり安心!まずはご見学から
子どもが住んでいるそばの樹木葬にすれば良かった
我が家では、実家がある地域での樹木葬を選択しました。
しかし子ども2人は東京に出ており、一人暮らしの母もいずれは東京に引っ越す予定です。
その場合、父が地元に一人残され、母が亡くなって同じ場所に入るときもわざわざ地元に戻って手続きをしなければなりません。
そのため、地元ではなく子どもたちの住んでいる東京の樹木葬でも良かったのではないかと思っています。
将来や老後はどこに住んでいるのか、どんなライフスタイルを送っているのかを考えて樹木葬を選ぶことが大切です!
人気の場所は完売しているので、早めに探せば良かった
近年は後継者がいないため、お墓をもたない選択をする人が増えている時代です。生前から場所をおさえている人も多く完売している所が多くありました。
そのため、もっと早く探しておけば理想の場所で父を眠らせてあげることができたかな、と少し後悔しています。
我が家も事前に見学に行きましたが、人気の場所は完売していたり、区画としては空いていてもシンボルツリーのそば等は売り切れていました。
樹木葬に関するよくある質問
散骨に関するよくある質問
まとめ|後悔しないために、その後の生活を考えて樹木葬か散骨かを選ぼう
樹木葬 | 散骨 | |
---|---|---|
費用 | 10~100万円 | 5~30万円 |
墓標 | 樹木や草花 | なし |
年間管理費 | 5,000円~20,000円 管理費がない場合もある | なし |
お参りができるか | 共同スペースや 埋葬場所の近くで可 | 業者によって散骨区域を 法要クルーズできる |
- 目の前でお線香をあげられなかった
- 子どもが住んでいる地域の樹木葬でも良かった
- 完売している場所が多く、早めに探せば良かった
我が家では、その後の生活の見通しが甘く後悔した点があったものの、樹木葬にして残された私たち子どもに負担がなくなったので安心することができました。
また、費用を全体的に抑え、会食や故人の好きな音楽を流しながらお別れをしたいなら海洋散骨の方がいいと思いました。
この記事が参考になれば嬉しいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
安心して依頼できる海洋散骨業者については、こちらの記事にまとめているので参考にしてください。